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「香り松茸、味しめじ」のことわざを持つホンシメジとは

香り松茸、味しめじ」ということわざを知っているかな?

キノコの中では香りは松茸が優れていて、味はしめじが優れている、という意味ですが、松茸はともかく、しめじで?と思った方は多いのではないでしょうか。



一般的に「しめじ」と聞いて思い浮かぶのは「ブナシメジ」だろう。

しかし、これが松茸より美味しいと聞かれると違和感がある。

「香り松茸、味しめじ」の「しめじ」というのは実はブナシメジではありません。

「ホンシメジ」のことを指します。

でも当時はブナシメジをホンシメジの名前で販売していましたね。

他にも平茸を「しめじ」と称して販売したり・・・なんかややこしくなってきたな。

えーと・・・

ブナシメジ⇒昔は「ホンシメジ」の名前で販売していた。
なんかたくさんあるやつ、あと苦い。

ホンシメジ⇒当時は栽培品なんてない、食べるには天然ものを採るしかなかった。
外見はブナシメジとは大きく異なる、一本の大きさが違う。

平茸⇒当時は「しめじ」として販売されていたが、今ではちゃんと平茸として売られている。
外見は栽培品だと割とマイタケに似てる。


・・・とまぁ、だいたいこんな感じ。

さて、ホンシメジとはシメジ科シメジ属のキノコで、「香り松茸、味しめじ」と言われるほどに美味しいキノコなんですよね。

天然のホンシメジは収穫量がとても少なく、1kgで軽く数万円は超えるほど高価なキノコなんです。

また、本種は松茸と同様、生きた木の根に共生して成長する菌根菌であるため、かつては人工栽培は不可能とされていました。

それでも研究により人工栽培が可能であることが明らかになり、現在はスーパーで栽培品が販売されているところもあります。



これはホンシメジの栽培品、二パック買いました。

ブナシメジとの違いは一目瞭然、一本一本の大きさが違います。

一パックに3〜4ほど入っていて値段は税込みで322円。

栽培品とはいえ、本来は松茸よりも高い高級キノコがこの値段で買えるなんて良い時代になったものだねぇ。

あと見た目がかわいい。



キノコそのものを美味しく味わうなら、わざわざ調理法なんて必要ありません。

バターで炒めて塩で味付け!これで十分。



実はホンシメジを食べるのはこれが初めてだけどホントに美味いわ。

強い旨味がありますが、癖のある味ではありません。

シャキシャキとした食感も良い。

とりあえず椎茸、エリンギ、ブナシメジよりも普通にうまいと思う。

これでも天然物よりも味は数段落ちるらしいですから、天然物はそれだけ美味いということでしょう。

流石「香り松茸、味しめじ」ということだけありますね。



炊き込みご飯も作ってみました。



これもうまい、でも炊き込みご飯ならヒラタケの方が相性が良い気がする。

でもホンシメジって意外と知名度低いよね。

「ホンシメジ」と言ってもみんなブナシメジと勘違いしますし、大体が「しめじ?あのたくさんあるやつ?」て感じ、正直泣いた。