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イッポンシメジの特徴・毒性など

最終更新日:2016年9月13日(画像はWikipediaより)

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イッポンシメジ(一本占地、学名:Entoloma sinuatum)とは、ハラタケ目イッポンシメジ科イッポンシメジ属に属するキノコの一種。イッポンシメジという名前は、一本ずつ発生することが多いことから付いたものである。

毒キノコとして有名で、有毒のクサウラベニタケとともに食用のウラベニホテイシメジと混同される。

特に中毒者の多いヨーロッパでは「裏切り者」「キノコ好きの下剤」などと呼ばれ、ハイイロシメジと間違えて誤食されるケースが後を絶たない。

特徴

主に秋、広葉樹林の地上に単生〜散生する。

傘は中型〜大型で、初め不規則なまんじゅう型、のち中高の平らに開く。傘はやや粘性を持ち、縁が反り返り大きく波打つことがある。傘の色はうすい灰色を帯びた黄土色で、表面は白っぽい。

ヒダは初め白色、のち成熟すると肉色となる。柄に対して上生〜直生し、やや幅狭く密。

柄は白色、表面は繊維状で、縦に裂けやすい。

味は特に苦味や辛味はなく、小麦粉のような不快臭がするという。

よく似たキノコにウラベニホテイシメジクサウラベニタケなどがある。

ウラベニホテイシメジは柄が太くて硬く、傘の表面は指で押したようなかすり模様があり、生では苦味を持つ点で区別できる。

クサウラベニタケは個体差があるが、本種と比べて柄が細く、中空で崩れやすい。

毒性

摂取すると30分〜2時間ほどで下痢、嘔吐、頭痛などの症状が現れ、重症な場合は脱水状態に陥ってしまう。その毒性は致命的ではないが、海外では死亡例があるという。

国内での中毒例は平成元年〜22年にかけて、少なくとも19件と69名の患者が記録されており、注意が必要となる。

地方名

一部のイッポンシメジ科のキノコは、地方によってはイッポンシメジと呼ばれることがある。

まず例として食用のウラベニホテイシメジがいくつかの地方でイッポンシメジと呼ばれ、クサウラベニタケなどもイッポンシメジと呼ばれることもある。

そのため、別の地方の方々とキノコ狩りをする場合、

A「イッポンシメジだ。毒があるから食べないほうがいいよ」

B「え?イッポンシメジは食べられるって聞いたことあるけど?」

C「ちょっとまって、イッポンシメジは毒だし、これはイッポンシメジじゃないよ」

・・・といった具合に、会話が成立しない場合もある。

何ともややこしいが、このような呼び名にとらわれない配慮も必要である。


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