キノコの資料をゆっくり見ていってね!

毒キノコ好きの毒キノコ好きによる毒キノコ好きのためのサイト 毒キノコ図鑑……のような何かである

全盛期のドクツルタケ伝説(ネタ記事)

f:id:coruthi:20191121185518j:plain

ドクツルタケという毒キノコをご存じだろうか。

キノコ少し詳しい人なら知らぬものはない純白の猛毒キノコであり、その致死量は僅か15g、一本食べれば命を落としてしまう。日本で本種による死亡率は20%程度である。

だが本題はそこではない。この記事では、かつて私がドクツルタケの情報を大規模に調査した記録を、今の世の中だからこそ話したい思う。

…それは5年ほど前のこと。私は当時、毒キノコにまつわる情報を徹底的に調べ尽くす毒キノコ情報調査主義者であった。

このブログには余程の毒キノコマニアでも知らない情報まで多く寄せられるのは、人間の限られた時間の多くを毒キノコに費やした涙の結晶なのである。

そんなある日、情報収穫の暇つぶしに2ちゃんねるで毒キノコスレをエンジョイしていた時、なにやら興味深い書き込みが出て来た。

26: 毒キノコ好きの名無し:2015/09/25(火) 15:10:33 id:jNrVmYEJ

毒キノコ界の魔王つったらドクツルタケに決まってるだろJK

27: 毒キノコ好きの名無し:2015/09/25(火) 15:14:49 id:KOirO7Nj

一本食っただけで死ぬとか怖え…

28: 毒キノコ好きの名無し: 2015/09/25(火)16:09:20 ID:3Xpk/bws

全盛期のドクツルタケなら一本あれば一家全滅とかもあったのに...弱くなったな。

29: 毒キノコ好きの名無し: 2015/09/25(火)18:05:40 ID:6sCirDuG
>>28
だよな
当時の毒性はカエンタケなんて目じゃないよ
それどころか生体兵器レベルで危険なキノコだったわw
今となっちゃ誰も信じないけどな

 

全盛期のドクツルタケとは?

 

初めて聞いた情報だ。

ドクツルタケの食中毒による「一家全滅」などという噂はよく聞くが、実際に本種の食中毒で一家全滅した明確な情報は自分の知る限り見た事がない。

それどころか一本あれば一家全滅…?カエンタケクラスの毒性であればあり得るが、いくら何でもドクツルタケにそれほどまでに異常な毒性はない。

私はこのスレの情報を頼りに「全盛期のドクツルタケ」という未知の毒キノコを徹底的に調べた。毎日寝る時間も惜しみ、来る日も来る日も調べ続けた。

その結果、残念ながら全盛期のドクツルタケが実在する決定的な証拠は得られなかったが、調べた中で全盛期を知るという人たちが語るいくつかの情報をまとめておく。

気を引き締めて見てもらいたい…

 

🍄 一本で一家全滅は当たり前、半分で一家全滅も

🍄 朝っぱらから中毒者が続出

🍄 ドクツルタケにとってトリコテセン類は胞子の撒きそこない

🍄 一日で300件以上の中毒例も日常茶飯

🍄 山に登った登山者達、帰りに本種の毒によって全滅を確認

🍄 一口でも余裕で死ぬ

🍄 一本の発生で近くの木が3本倒れる

🍄 ロケットのように生えて毒を飛ばすのが特技

🍄 見つけただけで象が泣いて逃げた、心臓発作を起こすライオンも

🍄 分布域に納得いかなければ富士山のてっぺんにも発生した

🍄 あまりに死者が出すぎて世界中の国から駆除を実行される

🍄 その駆除も本種の異常発生により失敗

🍄 成菌は触っただけでも指が溶ける

🍄 真冬でも北海道で一日死者500人

🍄 林内に入っただけで下痢を引き起こしたことも

🍄 自ら飛ばした胞子を南極まで到達させ発生しそこから北極まで胞子を飛ばす

🍄 近づいただけでも中毒はザラ、死亡する場合も

🍄 家に帰ったら部屋にも生えていた

🍄 中毒者の臓器移植しようとした外科医と、手術の成功をいのる医者、看護師、となりのおっさん達ともども昇天させた

🍄 欧米人を相手に流暢なきのこ語で混乱した隙に毒殺

🍄 胞子を撒いただけで5人くらい死んだ

🍄 甲子園に大量発生して虎ファンが激怒したのは有名

🍄 湾岸戦争が始まったきっかけはドクツルタケ

🍄 10年前に発生した個体が姿を変えず平然と残っていた

🍄 活火山の溶岩の中でも楽々と生きてた

🍄 宇宙まで胞子を飛ばし月面に生えるというファンサービス

 

…以上が自分の調べた限り発見した情報の全てである。

まだ恐らく一部だろう。これが真実かどうか定かではない。

仮に本当だったとしても、既に全盛期の力を完全に失ったドクツルタケの毒成分研究を行ったところで、真のドクツルタケの毒性を知ることは出来ないかもしれない。

だが数十年かけて研究すれば全盛期の毒性を再現できる可能性は0%ではないだろう。そうすれば古きにわたる毒キノコの歴史は大きく揺らぐことは間違いない。

私はブログ主としての活動は以前ほど活発ではないが、この全盛期のドクツルタケに関しては全力を尽くして調査活動を進めたいと思う。

全てはドクツルタケの真実を見るために…

 

f:id:coruthi:20200811122559p:plain

こんなくだらない記事に付き合ってくれてありがとうございます