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チチアワタケの特徴・毒性など

最終更新日:2015年5月18日(画像はWikipediaより)

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チチアワタケ(乳粟茸、学名:Suillus granulatus)とは、イグチ科ヌメリイグチ属に属するキノコの一種。

食菌だが、地域や体質によって中毒症状を起こすことで知られ、日本の毒きのこ (フィールドベスト図鑑)では毒キノコに分類されている。そのためここでは毒キノコとして紹介しておく。

特徴

夏〜秋にかけて、主に松林などの地上に群生する。

大きさは大型〜中型で、傘は初め半球形、のちまんじゅう形に開く。色は栗色〜黄土褐色だが、個体によって差が激しい。湿ったところでは表面に強い粘性を持つ粘液に覆われており、手で触ったら洗っても簡単には取れない。

管孔は柄に直生〜やや垂生し、色は淡黄色〜黄褐色。また、若い時は黄白色の乳液を分泌し、これも同様に強い粘性を持つ。

柄は上下同大、または根本がやや細い。黄白色〜黄色で表面には粒点に密に覆われている。

また、変色性を持たない。

ヌメリイグチに類似しているが、チチアワタケにはツバがない点で区別できる。

食・毒性

風味に癖はなく、汁物などに用いられる。ヌメリのない柄は傘とは別々に調理すると良いだろう。

広く食用にされているが、消化が良くないため、体質によってはひどい下痢を引き起こすことで知られている。しっかりと加熱しておき、あまり食べ過ぎないよう注意したい。

成熟した個体は特に管孔の部分が消化に良くないとされ、調理する際は取り除くよう注意されたし。


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